「クラス目標」って何?
「クラス目標」は「学級目標」とは少し違います。
「学級目標」は先生が『こんな子どもに育ってほしいな』と願う、子どもの姿を言葉にしたものです。
だから学級目標は、学校教育目標や学年教育目標と関連づけてつくられるはずです。
「クラス目標」は子ども自身が『どんなクラスにしたいか』『どんなふうに成長したいか』という願いを言葉にしたものです。
クラス目標という言葉を使わず、「合言葉」とか「キャッチフレーズ」という言葉を使う場合もあります。
活動の実際
クラス目標に入れたいキーワードを募集する
朝の会などでクラス目標をつくる意義などを伝えた後に、小さな紙などを配布してキーワードを書いてもらいます。
「仲の良いクラス」「チャレンジ」「ありがとうがいっぱい」など、様々なキーワードが出てくるはずです。
キーワードをカテゴリー分けする
集まったキーワードはかなりの数になるはずなので、
似たようなキーワード同士でカテゴリー分けをします。
同じような意味をもつキーワードは子ども達に確認して、
ひとつの言葉にまとめます。
教室の背面黒板などに掲示しておくと、みんなでいつでも確認できます。
例えば以下のような感じですが、本当はもっとたくさん出てくるはずです。
大切なことは
「子どもが出したキーワードは消さない」ということです。
つまり、
すべて必ず採用した方がいいです。
「似たような言葉にまとめる」などして数を減らしていきますが、その際は
子どもに「まとめてもいい?」「これとこれは同じ意味かな?」と必ず確認します。
1年間の目標に自分が入れたいキーワードが入らないのであれば、その時点でクラスへの愛着心は薄れてしまいます。
学級会で「何を話し合うのか」を決める
つまり
「学級会で何を決めるのか」ということです。
これは様々なパターンが考えられます。
などなど…クラスの実態に応じて、子ども達が「何を話し合いたいのか」
「何を話し合う必要があるのか」を、先生はしっかり見極める必要があります。
子ども達と相談しながら、そして適切な助言をしながら、
子どもが『目指したい姿』を明らかにしていくといいかな、と思います。
おわりに…
「クラス目標をつくろう」は、
子ども達のための、子ども達による、「こんなクラスにしたい」という願いを共有し可視化するための活動です。
言葉だけでは抽象的なので、これから1年をかけてその願いをどんどん具体化していきます。
その方法などについては、また別の記事で紹介していきたいと思います。
また、クラス目標は4月につくるのではなく、子ども達がクラスの様子を何となくわかってくる、
ゴールデンウィーク明け頃につくった方がいいかもしれません。
ここからは注意点ですが…
そして、クラス目標はあくまで5月頃に決める
「暫定的な目標」と考えていいと思っています。
クラスの成長や実態に応じて、
必要があれば子どもと相談しながら変更する、というスタンスでいくと気持ちも楽です。