学級活動

子どもが考えたくなる、学級活動⑵の授業とは?

子どもが考えたくなる、学級活動⑵の授業

答えは「違和感」です。

この記事は、以下のような悩みを持つ先生の、お役に立てるかと思います。

新米先生

学級活動⑵の授業って、なんだか生徒指導みたいですよね。

新米先生

先生のお説教みたいな授業になることが多いです…。

ポン太先生

確かにそうですね。

私も以前はそうでした。

子どもが生き生きとしていなくて、先生にお付き合いしてくれているようで、悩みますよね。

新米先生

子どもが自分から「考えたい」と思えるような授業にしたいです。

ポン太先生

そんな授業にできますよ!

一緒に考えていきましょう!

新米先生

よろしくお願いします!

子どもが

考えたくなる=考える必然性がある

ということです。

導入で、子どもが「あれ?」「おかしいな」

違和感を持つことができれば、学級活動⑵の授業は、大体うまくいきます(多分…)。

子どもに違和感を持ってもらうのに有効な手立ては…

アンケート結果です。

これ以外の方法は、現在試行中ですが、誰でも無難に成功する導入は、とりあえずこれだと思います。

学級活動⑵「みんな なかよく」の授業

授業の板書

この授業では

みんなと仲良く過ごすために、自分がやることを意思決定する

ということが目的です。

導入

ここが大切です。

私が子どもに「違和感を持ってもらう」ために用意した資料は、以下の通りです。

事前に子ども達へアンケートをして、集計した結果を提示します。

はじめに見せたアンケート結果
ポン太先生

みんな、すごいね!

全員が、お友だちに優しくしているね。

しかも、全員が、仲良くなる言葉も知っているんだね。

素晴らしいクラスだなぁ。

次に、この資料を提示します。

次に見せるアンケート結果
ポン太先生

あれ?

おかしいなぁ…。

全員が「お友だちに優しくしている」と言っていたのに、「嫌なことを言われたり、されたりした人」が、こんなにたくさんいるよ?

どうしてかな?

このアンケート結果の矛盾は、1年生でもわかります。

これが、「違和感」です。

子ども達が「あれ?」「おかしいな」と感じることができれば、あとは「考えたい」「答えを見つけたい」という思考になります。

展開

ここが、面白かったです。

というか、予想外の出来事が起きてしまいました(^_^;)

私は、教材研究の時点では、以下のような「問い」を準備していました。

そして、以下のような展開を予想していました。

ポン太先生

みんな、お友だちに優しくしたいと思っていても、できない時もあるよね。

どうして、嫌なことを言ってしまうのか、みんなで考えてみよう。

しかし、子ども達は…

子ども

いやいや。

私たちは優しくしているよ。

それは、私たちの優しさが、相手に伝わっていないだけだよ。

衝撃すぎます…。

まさか、そんな答えが返ってくるとは…

そこで、実際の本時での「問い」は、以下のようになりました。

「さぐる」場面では

・優しさが伝わっていないのはなぜか?

を考えました。

「見つける」場面では

・嫌なことを言われた時にどうするか?

・嫌なことを言った時(言いそうになった時)にどうするか?

を考えました。

子ども達の共感を集めていた言葉がありました。

子ども

優しくしようと思っているけれど、

「体が勝手に動いちゃう」時があるんだよね。

なるほど…

子どもは、問題の原因にしっかりと気づいていますね。

終末

最後は、自分の課題に合わせて、画用紙で作ったB5サイズのワークシートを書きました。

ワークシートに自分の「やること」を書いたあとは、ラミネートをして、自分の机に貼ってもらいました。

いつでも見返して、意識できるようにです。

しかし、「持って帰りたい」という子もいたので、家に持って帰った子も半分くらいいました(^◇^;)

学級活動⑵の考え方について、もっと詳しく知りたい方は【すぐに効果が出る「学級活動⑵の授業」〜コロナに負けない〜】の記事も、読んでみてください。

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