アクションカメラとは
アクションカメラは、元々「アウトドアシーン」での撮影を目的としたものらしいのですが…。
手ぶれ補正機能がついていて、激しい動きにも対応できる小型カメラ…という感じで考えてください。
何よりも素晴らしいのは広角レンズなのですが、それについては後ほど詳述します。
では、このアクションカメラは、教育現場でどのように使えるのでしょうか。
「先生のためのアクションカメラの使い方」については、こちらの記事を読んでください。
私が使っているカメラ
私は「Nikon KeyMission170」というカメラを使っています。
見た目はこんな感じです。
大きさはiPhoneと比べても、だいぶ小さいことがわかります。
小さな三脚をつけて使用しています。
三脚は大きいものよりは、このような小さめのタイプをお勧めします。
小さい三脚のメリットは「机の上に置いて撮影できる」「持ち運びが楽」ということです。
デメリットは正直感じません。
教室の机の中に、三脚をつけたままでポンと置いて保管できます。
実はこれがとても大切なことで、
「手軽に準備できるから、日常的に使用できる」感じがします。
逆に大きい三脚だと、持ち運びも準備も大変です。
また、せっかく小さいカメラを使っているのに、三脚の方が大きいって…あまり効率的には感じません。
私がこのカメラを選んだ理由
まず「アクションカメラ」と聞いて、真っ先に思いつくのは「GoPro」や「OSMO POCKET」などではないでしょうか。
もちろん、これらのカメラは高性能で、とても素晴らしいカメラです。手振れ防止機能などもかなり高性能です。
しかし、
教育現場で使うとなると、そこまで高性能が必要かな…?と立ち止まってしまいます。
一般的なアクションカメラの価格は、だいたい4万〜8万円位が相場です。
これだと購入を悩んでしまいますよね。
私がアクションカメラを購入する目的は「授業風景を撮影すること」です。
なぜ授業風景を撮影したいのか…ということについては、別な記事で書きます。
話を戻しますが、
「Nikon KeyMission170」は価格が25000円程度です。
購入へのハードルはぐっと下がったのではないでしょうか。
機能性も、私の使用目的なら十分です。
性能はどうなの?
170度の広角レンズ
これは絶対に必要な条件でした。
なぜかというと…このイラストのように、先生の机の上から撮影して
「教室全体を撮影することができる」のです。
つまり、定点撮影なのに
「教室にいる、全ての子どもの様子を撮影することができる」のです。
これって、すごくないですか?
体育館や運動場でも同様で、活動の場、子どもの様子を、全て撮影することができます。
140度〜160度位の画角をもつカメラは多数あるのですが「黒板・先生・子どもを全て収める」となると、画角が足りないと思います。
170度の画角だと間違い無しです。
防水機能
本体のみで、
水深10mまでの防水機能がついています。
実際に水に落としてみたことはないのですが、おそらく「運動場で雨に降られた」「水をこぼした」程度であれば、全然問題ないのだと思います。
また、
高さ2mからの耐衝撃性能もあるようです。
もちろん、試したことはありません…。
学校では、割とハードに機器を扱うことが多いので、こうした機能もアクションカメラのありがたいところです。
画質や音質
これについては…私はこだわりのある方ではないので、はっきりとは言えなのですが、私にとっては「十分な性能」です。
一応、
4K動画の撮影まで対応しています。
私が普段撮影するときは、1080Pモードで使用しています。
私は、撮影した動画をパソコンで見るのですが、はっきり言って十分すぎるほどの高画質です。
音声に関しても、子どもの“つぶやき”まで、よくひろってくれます。
私にとっては、画質・音質共に、使用目的から考えると十分満足です。
電池の「もち」について
これも、このカメラを購入する際に、決め手となったことの1つです。
通常、アクションカメラというと「電池が1時間程度しかもたない」という悩みがあります。
よくもって70分程度ではないでしょうか。
ところが「Nikon KeyMission170」は
2時間以上電池がもちます。
まだ買ったばかりだからかもしれませんが、アクションカメラの中では、かなり電池のもちは良い方ではないでしょうか。
リチウム電池なので、
専用の電池を追加購入しておけば、1日中撮影することもできます(もちろん付属の充電器はついています)。
不満なところは?
残念な点も少しあります。
Bluetooth機能が使えない(使いづらい?)
これは、私だけなのかもしれないので何とも言えないのですが、なぜかBluetoothとのペアリングができません。
「iPhoneに専用のアプリをインストールすれば、Bluetoothでデータの送信ができる」ということが、取り扱い説明書には書いてあります。
書いてある通りに設定を進めるのですが、どうしても最後の段階で「ペアリングできません」という表示が出てしまいます。
一応、
付属でUSBケーブルも付いているので、私はそれを使ってデータの移動をしています。
そんなに面倒では無いです。
動画データは20分ごとに切れる
これは、ほとんどのアクションカメラで起こることらしいのですが…。
ある程度撮影データの容量が増えると、データが重くなりすぎないように、データを区切ってくれている…といった機能らしいです。
例えば、
45分の撮影をした場合、「20分-20分-5分」という風にデータが3つに区切られて保存されています。
もちろん、撮影の途中で電源が切れたりはせず、
きちんと最初から最後まで45分間撮影してくれています。
データが区切られているからといって、「肝心なところが映っていない」ということはありませんので、別に残念というほどの事では無いかもしれません。
SDカードの規格や性能によっても変化するようです。
ちなみに、使用できるメモリーカードはmicroSD、microSDHC、microSDXCです。
「動画を撮影するにはSDスピードクラスがClass6以上のmicroSDXC メモリーカードをお使いください」
と、取り扱い説明書に書いてあります。
今時、カメラは「iPadやiPhoneで十分」ではないか?
これについては、
私ははっきりと「NO」の立場です。
誤解のないようにお伝えしますが、私はApple製品大好き人間なので、もちろんiPadもiPhoneも持っています。
ではなぜ十分とは言えないのか…個人的な意見ですが、理由を書きます。
広角撮影ができない
これは大きいです。
授業風景を撮影しているのに、一部の子どもが映っていないのでは意味がありません。
機材の準備が大変
iPadやiPhoneで撮影するとなると、そのつど三脚をセッティングする必要があるのではないでしょうか。
だって、携帯電話を置きっぱなしにはできませんよね。
iPadを三脚に取り付けるのも、結構な手間です。
私はiPad用の三脚も持っていますが、iPad自体が大きいし、三脚もかなり場所をとってしまいます。
iPhoneとiPadには、他にも大切な役割がある
私は基本的に仕事中にiPhoneは使いません。
写真撮影は古いiPhoneをオフラインで使用しています(つまりインターネットに接続されない)。
撮影した写真は、その日のうちにデータを別な場所に移して、削除しています。
どういうことかと言うと、
普段使っているiPhoneだと「情報漏洩の危険性」があるのです。
子どもの写真や動画が、何らかの原因で流出してしまう危険性があります。
ですから私は、仕事中は自分のiPhoneをロッカーの中にしまっています。
また、私はiPadを使って教材研究をし、授業の板書や発問を考えています。
授業中はiPadを見ながら授業を進めるので、iPadで撮影することはできません。
何より、
iPadは教材提示や授業ツールとして活用すると、最高に便利な機器です。
やはり授業撮影は小型のアクションカメラに任せた方が効率的です。
まとめ
授業撮影用のカメラとして、「Nikon KeyMission170」をお勧めする理由をお伝えしました。
人それぞれ好みもありますが、
「小さくていつでも手軽に使える」「広角撮影で教室の全てを収めることができる」ということが、私にとっては必須条件でした。
手が出る価格帯で、条件を満たしてくれるのが、このカメラでした。
それと…
「先生のためのアクションカメラの使い方」については、別記事で書いています。
とにかく、このカメラが手に入ってからは、授業撮影が格段に楽になりました。