学級会で一番大切なこと
答えは…
子どもが「やわらかい伝え方を学ぶ」ことです。
やわらかく伝えられない学級は、話し合いがギスギスします。
話し合うことを恐れる子が出てきます。
強く発言する、一部の子だけが輝く学級となります。
結果、学級は荒れます。
「伝え方」については、学級会じゃなくても、普段の授業でも学べるのではないですか?
国語や算数でも「話し合い」はしていますよ。
確かに「話し合い」はどの教科でもやります。
しかし、学級会で話し合われる内容は、「子どもの生活そのもの」です。
自分たちの生活に直接関わる内容ですから、子どもは本気になります。
その結果、強い言い方になる、相手を打ち負かすような言い方になる場面が、少なくありません。
なるほど。
ある意味、子どもの「素」が出てしまう感じですかね?
本気であるがゆえに、伝え方への配慮が弱くなるのですね。
その通りです。
「みんなで何をして遊ぶか」という内容でも、相手を打ち負かして、絶対に自分の意見を通そうとする子を、見かけることがあります。
遊びは、子どもの生活そのものですからね…。
子どもにとっては重要な内容ですよね。
つまり、「子どもの生活を取り扱う話し合い」や「話し合った先には必ず実践活動がある話し合い」では、子どもが自分事として本気で話し合いに参加します。
そういった場でも「望ましい伝え方」ができるのであれば、子どもの力は本物です。
「つい、強く伝えてしまいそうになる」ような学級会の場で「やわらかく伝える」学習をするからこそ、切実感のある学びとなるのです。
なるほど!
もっと詳しく知りたいです!
学級会を通して学べることの1つが
「やわらかく伝え合うことの良さ」です。
これを子ども達に、体感してもらうのです。
この心地よさを味わうと、子どもは自分の学級が好きになります。
安心感が高まり、活発に意見を言い合える学級になります。
厳しい意見でもやわらかく伝えるので、相手に受け入れられます。
そして、切磋琢磨が生まれます。
その効果は他教科へも波及し、全ての学習で協働性が発揮されます。
「やわらかい伝え方」と一言で書きましたが、
「受容的な態度」や「仲間を置いてきぼりにしない、温かい風土」も含まれていると考えてください。
勝手に言葉の意味を付け足してしまい、申し訳ありませんが…。
どうやって学ぶのか
初めのうちは、
先生が意味づけたり、価値づけたりする方がいいと思います。
つまり、学級会の中で
「先生がいいと思ったことを伝える」ということです。
単純に「褒める」と考えてもいいのですが、高学年では何となく押し付けがましい感じになるので、あくまでも
「先生は素敵だと思った」
というスタンスがいいかと思います。
もちろん、子ども達との関係性にもよりますので、子ども達へ先生の声が十分に届くのであれば、思いっきり褒めて「みんなでお手本にしていこう」とストレートに伝えてもいいと思います。
もしくは、子ども達が
価値ある行動だと納得できるのであれば、
「これっていいと思わない?じゃあ、そんな学級にしていこう」
と伝えていけばいと思います。
価値づけたい態度・言葉・行動
以下のような、態度・言葉・行動が見られたら、ぜひ価値づけた方がいいと思います。
キラキラ光線について詳しく知りたい方は【学級の荒れを防ぐために必ずやること(5分でできます)】の記事も読んでみてください。
先生が最高のお手本となる
「やわらかい伝え方」を、子どもが身につけるために一番大切なことは…
「先生が最高のお手本となること」です。
先生自身が、普段から「やわらかい伝え方」を上手にやって見せるのです。
そして、子ども達が「ポン太先生の話し方っていいな」と感じれば、自然と身についていきます。
そもそも、先生は口先だけで、行動が伴っていないのであれば、子どもは納得しません。
子どもは
「先生が言った」ようには育ちません。
「先生がやった」ように育ちます。
確か、偉い人がこんな言葉を言っていました。
やわらかい伝え方が身についた学級は、先生も子どもも、幸せな時間を過ごせますよ。