学級活動

学級活動⑴ 議題「クラスのシンボルマークをつくろう」

シンボルマークって何?

「クラス目標」をイメージしてつくられた、

クラスのオリジナルマークです。

クラス目標については「学級活動⑴議題 クラス目標をつくろう」という記事で紹介していますので、そちらをご覧ください。

学級の実態によっては、シンボルマークがオリジナルキャラクターになる場合もあります。

どちらでも楽しい活動になると思います。

クラス目標をシンボルマークで表す活動を通して、

抽象的だったクラス目標への認識やイメージが、より具体的なものになっていきます。

学級活動⑴ 議題「クラス目標をつくろう」 「クラス目標」って何? 「クラス目標」は「学級目標」とは少し違います。 「学級目標」は先生が『こんな子どもに育ってほしい...

活動の実際

シンボルマークの意義を説明する

これは少し力技ですが…。

こんな感じ、ということです。

本当はもっと丁寧に「ハッピーってどんな感じ?」「チャレンジって具体的にどういうこと?」と、

子どもと対話しながら進めます

そして

子ども達が「言葉だけだとわかりにくい」という切実感をもったところで、「じゃあ、クラス目標を言葉以外のもので表せないかな?」と問いかけたほうがいいです。

もしかしたらシンボルマーク以外のアイディアが出てくるかもしれません。それならさらに素敵です♪

今回はとりあえずシンボルマークをつくり、さらにクラスの旗づくりまで発展した、という設定で書いていきます。

シンボルマークを募集する

・描きたい子のみ描いてもらう
・クラス全員に描いてもらう(ひとり1枚)
・グループで1枚描いてもらう

このようなワークシートを作成して、子ども達からシンボルマークを募集します。

募集の方法は様々です

クラスの実態によると思うので、無理なく子どもと相談しながら進めるほうがいいかなぁと思います。

集まったシンボルマークはしばらく掲示しておく

集まったシンボルマークは、しばらく教室に掲示しておきます

すると子ども達同士で「これマークのここはどういう意味?」「これいいねぇ」などと、シンボルマークの交流が始まります。

ここで少し工夫と注意点です。

・付箋紙にマークへの「質問」や「コメント」を書いて、交流できるようにする

・書いた人を傷つけるようなコメントはしない
(これは絶対の約束)

・たくさん付箋紙を貼って「人気投票の場」みたいな雰囲気は避ける

といった工夫ができるかと思います。

あくまでマークをしばらく温めて、

1つ1つのマークへの理解を深める期間ですので、マークの良し悪しをする場面にならないよう配慮した方がいいです。

学級会でシンボルマークをつくる

ここで

「決める」ではなく「つくる」としたのには理由があります

それは「たくさんの中から1つを決める」という話し合いだけではなく、

「いくつかを合体させてマークをつくる」「いくつかのマークの良さを合わせて新しいマークをつくる」というような話し合いもあり得るからです。

子ども達と相談して、「何を話し合うか」ということを考えていくといいかな、と思います。

簡単ではありますが、集まったマークを黒板に掲示して話し合っていく事になるかと思います。

「1つを選ぶ」か「組み合わせる」かは話し合いの流れによりますが、

『よりクラス目標をイメージしやすいもの』という視点があると、決まりやすいかと思います。

また、黒板に40枚ほどのマーク候補を掲示して話し合うと、おそらく時間がいくらあっても決まりませんので、事前に投票や話し合い、合体などで話し合うマークを絞っておいた方がいいです。

投票などを行う際も、子ども達に目的を丁寧に伝え、きちんと承認をもらった方がいいです。

また、選ばれなかったマークの活用については後述します。

マークができた後にする事

マークは

「つくる」ことよりも、つくった後に「どう活用するか」の方が大切です

これまでに出てきた活用例を書きます。

・マークをシールにして、色々な場面で活用する
(ご褒美シールもあり)

・マークを色々なノートの表紙として描く

・全員で大きなマークを描いて教室に掲示する

・旗にする(あとでもう少し詳しく書きます)

・朝の会で歌を歌いながら、クラス旗の掲揚をする

・誕生日にはクラスの旗を自分のイスにかけておける

・様々な行事にクラスの旗を一緒に連れていく
(記念撮影も)

・学期の最後にはタイムカプセルに入れる

などですかね。

子ども達と話し合えば、さらに面白い活用法が生まれると思います。

また、

シンボルマークはクラスの旗にしてしまうことがオススメです。

選ばれなかったマークはどうするのか?

選ばれなかったマークも必ず活用しよう!

・全員分を教室のどこかに掲示しておく

・ラミネートして板書や掲示と合わせて使う

・日替わりで「○月○日」などと合わせて使う

これはとても大切なことです。

子どもはみんなその子なりに、一生懸命にマークを考えて提案してくれます。

それを「選ばれなかったから終わり」というのでは悲しすぎます

描いてくれたマークは必ず、何らかの形で活用することを約束した方がいいです。

活用した時に「お、今日は○○さんのマークだね。素敵だなぁ」と一言添えると、子どもはさらにうれしいと思います

終わりに…

こういった活動は

「何のためにやるのか」という目的が大切だなぁと思います。

今回の目的は「クラス目標のイメージをもっとわかりやすくするため」でした。

ですが先生の裏側の目的としては、この活動を通して子ども達が

「こんなクラスにしたいというイメージをたくさん交流できる」ということです。

また

「お友だちの思いも知ることができる(こんなクラスにしたいんだぁ)」ということや「シンボルマークをつくって活用することでクラスへの所属感が高まる」ということもあります。

子どもにとってワクワクする、もっとクラスが好きになる活動になってくれるといいなぁと思います。