ICT活用

先生のためのiPad活用 〜研究授業の参観〜

研究授業を参観する機会は多い

先生にとって「研究授業を参観する」ということは、日常的に行われていることであり、そういった機会も多いのではないでしょうか。

先生は授業や教材の準備、学校行事や事務処理だけでなく、「研究」や「研修」という大切な仕事もあります。

「研究授業」だけではなく、学校の同僚や個人的に参加している研究会、仲間うちなどでの「授業参観」も含めると、さらに多くの授業を参観するはずです。

そんな時、

必ず「授業記録」や「研究協議会のノート」をとりますよね。そこで大活躍するのがiPadです

研究授業で必要なものは…?

では、先生にとって大切な仕事のひとつである「研究授業の参観」では、何が必要でしょうか?

先生によって差はあると思いますが、とりあえず…

① 学習指導案(事前に配布されている場合も多い)

② 授業や研究協議会の記録をとるためのノート

③ 参観する教科の学習指導要領解説

④ 授業に関連する書籍

などでしょうか。

おそらく①と②は、全ての先生が確実に必要なはずです。

学習指導案とノートだけでも、私にとっては持ち歩くのが少し面倒です。

後日「そういえばあの指導案はどこへ置いたっけ…?」と探す時間も、もったいないなぁと感じていました

それに1年間でたまる紙資料の量はすごいです。

保管しておくことも大変だし、何よりも紙がもったいないです。

校内の研究授業であれば、紙資料が必要な方は校内のデータフォルダから自分で印刷をする。

iPadなどを持っている方はPDFデータを自分でとる、とすればいいと思います。

iPadがあれば解決です

iPadがあれば、そういう煩わしさからは解放されます。

研究授業を参観する際の持ち物は、iPadとApple Pencilのみです。

「別にそんなに面倒ではないよ」という方もいらっしゃるかと思いますので、最後まで読んでもあまり共感できなかった場合は、これまで通りのやり方で問題なしです。

人それぞれ、正解はありません。

iPadを使おう

例えばこれは私のiPadの画面です。

指導案は自分が過去に書いたものに、自分で適当なメモを加えてみました。

普通のペン書きはもちろん、蛍光ペンで線をひく、投げ縄ツールで文字などを移動させる、コピー&ペースト、写真の挿入、iPad上のキーボードで文字をうつ、まっすぐな線や丸、三角や四角などを描く…など、思いつくことはほぼ全てできます

こうして書き上げた文書をPDFやJPEG形式で書き出すことも可能です。

TC授業記録は字が雑ですみません。

急いで書いているので…。

Apple Pencilの性能の問題ではありません。

45分の授業で、これくらいの記録を書くことは簡単にできます。

iPadアプリ「GoodNote5」を使って書いています

写真の容量を下げているので見づらいかと思いますが、雰囲気は伝わっていることを願います。

TC記録の横には、自分が気づいたことなどをもっと書いてもいいと思いますが、素晴らしい授業に見とれてしまったと言い訳をさせてください。

授業を参観する際は、

授業者の許可があれば、無音カメラで子どもの書いたノートを撮影し、記録として貼り付けることもできます

もちろん、子どもの顔を撮影したり、授業風景を撮影したりすることはNGです。

また校内研究であっても、無音カメラだからといって、撮影が授業の妨げにならないよう、気をつけなくてはいけません。

終わりに…

私はiPad Pro(2018)ストレージ126GBを使っています。

ですが

「ノートとして使う」という目的であれば、無印iPadでも十分です。

写真も動画もiMovieも問題なく使えます。

ストレージも64GBもあれば大丈夫だと思います。

ストレージを少なめにしておくと、こまめにデータを移動して保管する必然性も出てくるので逆にいいかな、とも思います。

他の記事でも書きましたが、

危機管理の面からも、写真などのデータはiPadに残さない方が賢明です

ノートアプリのデータも容量は軽いですが、少なくとも1年に1回はバックアップをとった方がいいです。

大切なデータが消えてしまうとショックですからね。

「パソコンのように使いたい」「ゲームや少し高度な動画編集もしたい」「イラストや音楽制作などクリエイティブな使い方をしたい」というのであれば、iPad ProやiPad Airを選ぶ必要がありますが、まずは気楽に始められる無印iPadはオススメです。