子どもが考えたくなる、学級活動⑵の授業
答えは「違和感」です。
この記事は、以下のような悩みを持つ先生の、お役に立てるかと思います。
学級活動⑵の授業って、なんだか生徒指導みたいですよね。
先生のお説教みたいな授業になることが多いです…。
確かにそうですね。
私も以前はそうでした。
子どもが生き生きとしていなくて、先生にお付き合いしてくれているようで、悩みますよね。
子どもが自分から「考えたい」と思えるような授業にしたいです。
そんな授業にできますよ!
一緒に考えていきましょう!
よろしくお願いします!
子どもが
考えたくなる=考える必然性がある
ということです。
導入で、子どもが「あれ?」「おかしいな」と
違和感を持つことができれば、学級活動⑵の授業は、大体うまくいきます(多分…)。
子どもに違和感を持ってもらうのに有効な手立ては…
アンケート結果です。
これ以外の方法は、現在試行中ですが、誰でも無難に成功する導入は、とりあえずこれだと思います。
学級活動⑵「みんな なかよく」の授業
この授業では
みんなと仲良く過ごすために、自分がやることを意思決定する
ということが目的です。
導入
ここが大切です。
私が子どもに「違和感を持ってもらう」ために用意した資料は、以下の通りです。
事前に子ども達へアンケートをして、集計した結果を提示します。
みんな、すごいね!
全員が、お友だちに優しくしているね。
しかも、全員が、仲良くなる言葉も知っているんだね。
素晴らしいクラスだなぁ。
次に、この資料を提示します。
あれ?
おかしいなぁ…。
全員が「お友だちに優しくしている」と言っていたのに、「嫌なことを言われたり、されたりした人」が、こんなにたくさんいるよ?
どうしてかな?
このアンケート結果の矛盾は、1年生でもわかります。
これが、「違和感」です。
子ども達が「あれ?」「おかしいな」と感じることができれば、あとは「考えたい」「答えを見つけたい」という思考になります。
展開
ここが、面白かったです。
というか、予想外の出来事が起きてしまいました(^_^;)
私は、教材研究の時点では、以下のような「問い」を準備していました。
そして、以下のような展開を予想していました。
みんな、お友だちに優しくしたいと思っていても、できない時もあるよね。
どうして、嫌なことを言ってしまうのか、みんなで考えてみよう。
しかし、子ども達は…
いやいや。
私たちは優しくしているよ。
それは、私たちの優しさが、相手に伝わっていないだけだよ。
衝撃すぎます…。
まさか、そんな答えが返ってくるとは…
そこで、実際の本時での「問い」は、以下のようになりました。
子ども達の共感を集めていた言葉がありました。
優しくしようと思っているけれど、
「体が勝手に動いちゃう」時があるんだよね。
なるほど…
子どもは、問題の原因にしっかりと気づいていますね。
終末
最後は、自分の課題に合わせて、画用紙で作ったB5サイズのワークシートを書きました。
ワークシートに自分の「やること」を書いたあとは、ラミネートをして、自分の机に貼ってもらいました。
いつでも見返して、意識できるようにです。
しかし、「持って帰りたい」という子もいたので、家に持って帰った子も半分くらいいました(^◇^;)
学級活動⑵の考え方について、もっと詳しく知りたい方は【すぐに効果が出る「学級活動⑵の授業」〜コロナに負けない〜】の記事も、読んでみてください。