日々の実践

1年生の先生に必要なこと①

はじめに

私は今年度、初めて1年生の先生をしています。

コロナウィルス感染症の影響で、休校や分散登校の期間もありましたが、なんとか無事に1学期を終えることができました。

ちょうど2ヶ月ほどの1学期となりました。

1学期を振り返ってみると、最初の1ヶ月は本当に苦しい思いをしたなぁと感じます

そんな時、ある先生からいただいた言葉が、「低学年の先生」をやっていく上で大きなヒントとなりました。

何が苦しかったのか?

1年生の先生をして苦しかったこと…というか、私が1年生の発達について無知だったために、対応できなかった…ということですが。

私は先生になってからの18年間、ずっと高学年の先生をしていました。

一番下の学年は4年生の担任を数回したのみです。

そして1年生の先生をしてみると…

まず子ども達は、私がする全体への指示を聞いてくれません。授業中も立ち歩いて私に個人的な話をしに来ます😅。「面白くない」「お腹すいた」の連続攻撃…。授業とは全然関係ないことをしている子も数名見えます。発表をするときは「ハイハイハイ!」の声で教室が騒然とします

ここまで書くと、「ぽん太先生、大丈夫?学級崩壊?」と感じます。

確かに、このままでは学級崩壊まっしぐらでした。

苦しい状況から抜け出す

先生をしていると、何度となく苦しい状況に遭遇します。

長く先生をしていると、誰しも必ずそんな時期があるはずです。

ですが必ず「なんとかできる」と私は思っています。

こんな時は…ひたすら努力するしかありません。

具体的に行動するしかないのです。

低学年の先生方の授業を見に行きました。

すると、

「低学年の子ども達に響く言葉」が何なのかが見えてきました

「低学年の子どもに響く話し方」も見えてきました。

見えてきたというか、全ては人真似なのですが、

私は低学年の先生に必要な“スキル(技術)”を、身につけていなかったのです。

そして、大学の先生に自分の授業を見てもらい、助言をいただきました。

たくさん対話をすることで、自分の課題や解決策が明確になっていきました。

あとは定番ですが本を読むということでした。

低学年関係の本は、今まで読んだことがありませんでした。普段あまり読まない、ハウツー本も読んでみました。

低学年のスキルゼロの私にとっては、どの本もすごく勉強になりました。

あとは、学んだことや思いついたことを、一つ一つ実行に移していくだけです。

少し話がそれましたが…今お伝えした具体的な行動については、別記事

「1年生の先生に必要なこと②」で書いています。

そちらもぜひ読んでください。

1年生の先生に必要なこと②〜基本スキル編〜 はじめに このブログでは何度もお伝えしていますが、私は今年度、先生になって18年目にして初めて、1年生の先生をすることになりまし...

低学年の先生に必要なこと…?

では、「低学年の先生」に必要なものとは何なのでしょうか。あ

る先生から、次のような言葉をいただきました。

「高学年の先生に必要なものは“人間性”

低学年の先生に必要なものは“段取り”」

この言葉は私にとって大きなヒントでした。

私には段取り力、つまり見通しを持って子どもを導く力、計画的に物事を進めていく力が、不足していたのだと感じました。

実際に、身に覚えもあります。

高学年の先生ばかりしてきたので、高学年の能力の高さに頼りっぱなしだったのです。

高学年の子達は、空気も読めますし、指示をしなくても自分たちで動けます。

先生の思いや言葉を理解し、行動してくれます。

ですが、低学年の子達に必要なことは、もっと別なことなのだということに気がつきました。

抽象的な指示や言葉ではなく、具体的な指示や言葉

1年生は学校文化や生活面で「わからない」ことも多いのです。

1年生はいつも一生懸命に学びたい、もっと素敵な人になりたい、と思って全力で行動しています。

そんな1年生にとって、私の言葉が分かりづらかったり、私の教育方針がフラフラとはっきりしないものであれば、子どもは混乱します。

私が守ってほしいと考えている約束や、学習や生活の決まりがあるのであれば、段取りよく理解させてあげる必要があったのです。

学習も計画的に、段取りよく進める必要があったのです。

おわりに

1年生にとっては「先生の人間性よりも段取りの方が大切」という言葉は、私に多くのヒントを与えてくれました。

もちろん私は先生ですので、どの学年でもきっと先生の人間性は大切です。

しかし、1年生の先生はそれ以上に求められるスキルが別にあるのだ…ということだと思います。

自分の持って生まれた感性や感覚だけではなく、具体的なスキルが必要なことを、私に気づかせてくれた言葉だったのです。

気がつけてよかった…。

では具体的にどのように行動したのか…ということについては、今後別な記事で書いていきたいと思います。

ちなみに…学級は1学期後半から少しづつ落ち着いていきました(多分)。

まだまだやるべきことはたくさんありますが、少なくとも私の不安感やストレスはだいぶ減ったと思います。

2学期に向けて、8月もしっかりと準備をしていきたいと思います!