はじめに

1年生の初めての集会活動は「お誕生日会」をすることになりました。
コロナウィルス感染症の影響もあり、6月から登校してきた子ども達。
当然、誕生日が過ぎてしまったお友だちもいました。
一人一人が生まれてきたこと、教室にこうしていられること、それは当たり前ではなく、すごくありがたいことであり、うれしいことだと思います。だからこそ誕生日会は毎月やりたい、というのが私の考えです。
「めあて」について
話し合いのめあては
「誕生日のお友だちが、“うれしい”、“たのしい”会にしよう」ということになりました。
もちろん、話し合いの最初に子ども達が自分で決めました。
それと、今回は「あてやさん」を子どもにやってもらいました。
つまり指名係ですね。
話し合ったこと
今回は集会で「何をするか」を話し合いました。
1年生って本当に面白くて、特に
「お誕生日の子がかぶる帽子を作る」というアイディアは驚きました。
ですが、子ども達にとっては当然のことであったようです。
幼稚園や保育所では、そういう風にするのでしょうか。
色々と出てきましたが、
基本的には全てのアイディアを採用する方向で進めました。
ひとつだけ採用されなかったものがあるのですが、それについては後述します。
出てきた内容については板書をご覧になってください。

議論となったこと
今回特に議論となった点は2つです。
①集会で行う遊びについて
これは「お誕生日の人がしてほしいこと(遊び)」にした方がいい、ということで決まりました。
しかし、いくつか条件が出てきました。
といったような感じです。
「教室で遊ぶ」ことや「実際に遊んでいる場面」をイメージして、見通しを持てていることがわかります。
1年生って本当にすごいですよね。
②「ドッキリ」をすることについて
子どもから「ドッキリをしたい」というアイディアも出たのですが、他の子からは「教室を走ったり暴れたりすることになりそう」「悲しい思いをする人もいそう」といった心配事があげられました。
そこで
「お誕生日の人に今回の集会でドッキリをしたいか、聞いた方がいい」という意見が出てきました。
今回、誕生日の子は5名いましたが、4名が「今回はしないでほしい」ということだったので、ドッキリは無しになりました。
提案した子も、やってもいいと言っていた子も、なぜかすんなり納得してくれました。
子どもって、基本的にすごく優しいですよね。
どんどん出てくるアイディア
また、話し合いの終盤になって、「集会の遊びは誕生日の人が決めていいけれど、みんなも楽しめるような遊びだといいな」という意見が出てきました。
誕生日の子達もうなずきながら聞いていました。
これについては、そういう遊びにしていこう、と決まりました。
さらに
「せっかくの会だから、優しくして、悲しいことをしないようにしたい」という意見も出てきました。これは集会の「約束」にあたります。
今回はそこまで話し合う予定ではありませんでしたが、子どもはやっぱり先生の予想を超えてきます。
すごいです。この約束も、もちろん採用となりました。
さっそく実践をはじめよう
以前の記事にも書きましたが、
1年生は学級会の後半に実践活動(実際に決まったことの活動を始めてしまう)を入れていきます。
前回の記事は
「1年生で合言葉をつくる」です。興味があればぜひ読んでください。

今回も最後の10分間は「自分のやりたい係を決める」という活動をしました。
自分のやりたい役割にネームプレートをはっていきました。
「どれにしようかな」とワクワクしている様子が、とっても素敵でした。
おわりに
学級活動は学級会(話し合い)も大切ですが、何よりも大切なのは実践活動だと思います。
小学校で初めての集会活動です。
ぜひとも、最高に楽しい思い出になってほしいなぁと願っています。
先生も一緒になって活動し、見守りながら、必ず楽しい集会にしていきたいと思います。
今回も1年生の子ども達の賢さ、優しさ、熱量の高さを、たくさん感じることができました。幸せいっぱいの楽しい集会にするぞ〜!